メチコバールは、
お薬ですか?ビタミン剤ですか?
◆ビタミンの神様・大豪院です。ご質問ありがとうございます。
違いが正しく理解されていない場合がありますので、この際、正しい説明をいたしましょう。素人の方には少し難しいかもしれませんが、お読みください。
ビタミンB12にはいろいろな形があり、その構造の一部が変わり、酵素反応を助ける補酵素の作用をもったものが活性型B12と言われるものです。自然の食物に含まれるB12は活性型ではなく、吸収されて肝臓でメチルコバラミン(=メチコバールの主たる構造)という活性型B12になります。メチルコバラミンの形の他にもいくつかの活性型があります。
メチコバールは食物には含まれていないB12の構造で、合成されたものですから正真正銘の「薬」です。
通常のビタミンB12は吸収されてから肝臓に貯蔵された後に、活性型となって徐々に使われることになりますが、このメチコバールは、肝臓での合成を経由せずに直接組織に吸収・利用されることができます。組織での吸収は、造血組織や粘膜、神経組織、ですが、特に神経鞘という神経の皮膜を作る細胞で吸収が高いことが薬として利用される理由です。一般に言われる「神経痛」は神経の圧迫や血行が悪くなり、初期には神経鞘(リン脂質)が壊れ痛みを出すことが多いのです。そこで神経鞘の細胞にB12を与えてリン脂質の修復を促すのがメチコバールです。
メチコバールは「末梢神経治療用のB12」と呼ばれています。上記の点からも「薬剤」です。
(「脱水症の時の水」のような解釈とは全く異なるものです。)
おわかりになりましたでしょうか。
ビタミンB12の系統のお薬です。手足のしびれや神経痛に用います。
末梢神経障害で処方され服用したことがあります・・・
ビタミンB12という薬です。
一部の物質のことを、薬とよんでいます。
水だって、脱水症の患者にとっては、薬です。
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